fibroidfoundationafrica.org | 3,375円引き 明治 森村組 オールドノリタケ 盛上龍図 コーヒー ティーカップ ＆ ソーサー

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「オールドノリタケ」
ノリタケには名古屋絵付が深く関わっています。

現在のノリタケカンパニーリミテドは明治時代は森村組と呼ばれていました。森村組は森村市左ヱ門が海外貿易を志し、明治9年に銀座で創業しました。弟の豊をニューヨークに渡航させ、小売店を開始したことが出発点です。その後、卸売りに転じたことで、販売網を拡大させ注文量の拡大に入ります。これに対応すべく、名古屋、東京、京都で絵付をしていた画工1000名を名古屋市の5棟の建物に移り住ませ陶磁器絵付の一大工場が誕生しました。

明治時代以降、瀬戸や美濃で焼かれた磁器製の白素地に、名古屋では上絵付を施すようになります。現在の名古屋市東区から北区にかけて絵付工場が密集し貿易が盛んに行われていました。有田や京都、九谷など優秀な絵付職人も集まります。余談ですが、開洋社設立の松村九助も佐賀出身の名古屋絵付師です。絵の具を大量購入し、名古屋にて絵付師となっています。
森村組も東京や京都の画工を名古屋に集約させ、名古屋は輸出陶磁器の一大集積地となります。

華やかな色使いや、絵具を盛上げた立体的な装飾が、名古屋絵付の特徴です。

明治時代中期から戦前までの間に森村組が製作した輸出陶磁器は愛好するコレクターの間で「オールドノリタケ」と呼ばれました。
金盛やジュール、盛上、ラスター彩などの技法を駆使しながら、日本の美意識を表現した西洋風の豪華絢爛なデザインは多くの人を魅了しました。

本作品は明治22年～44年に製作された盛上龍図コーヒーカップ＆ソーサーです。
明治時代から戦後にかけて名古屋で盛んに絵付された「凸盛り龍」です。
初期に作られた作品は、褐色をぼかした地に白色絵具で見事な龍が立体的に装飾されています。イッチンという絵具を絞り出す専用の道具を用い、フリーハンドで一気に描かれた龍は躍動感に溢れ、熟練を要した作品となっております。器やカップはブラストをかけています。
特筆すべきは技法もありますが、カップとソーサーそれぞれに龍図を施したことです。2倍の手間がかかっています。

同手の作品が横山美術館に収蔵されていますので写真を掲載します。

1点若干の剥がれがありますが、美品で他に瑕疵はございません。

カップ 口径9.5cm×高さ5.0cm
ソーサー 13.5cm×高さ2.0cm

よろしくお願い致します。
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