fibroidfoundationafrica.org | 13,926円引き 潜伏キリシタン 阿弥陀仏十字架 隠れキリシタン HiddenChristians

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縁あって某の手元に巡ってきた際、
「江戸期 隠れキリシタンの遺物」と説明されたこちらの十字架。
本来、イエスが在るべきその場所に仏が鎮座する様は、どうにも異様である。

早速調べてみると、こちらと同一物とおぼしき写真を掲載した、とある報告書を見つけた。
《歴史のなかの嘘 -隠れキリシタン十字架調査顛末記- 富山県博物館協会》

本文は非常に興味深いので、是非ご一読されることをお勧めするが、結論を述べると
この十字架、昭和20〜25年に愛知県海部郡美和町でおよそ300 個が鋳造された外国人向けの土産物であるという。

だが、その智見を突きつけられてなお、非常にコレを面白いと思うのは、
明治に入ってキリスト教の禁制が撤廃された後も、昭和30年頃まで隠れキリシタンは日本に2万人〜3万人ちかく存在していたという事実である。
すなわち、この十字架が外国人向けの土産物として製作されている間にも、隠れキリシタンの末裔が未だにその信仰を継承していたということである。
なんという皮肉であろう。

これだから古いものの蒐集はやめられないのである。
『ニセ 物』にも歴史があり、そしてその軌跡に価値が生じるのである。

先程紹介した報告書は、今から20年程前に書かれたものなので現在は状況が変わっているかもしれないが、
少なくともその当時は資料館・博物館においてこの十字架が 「隠れキリシタンの信仰遺物」 として東京をはじめ全国各地で展示・紹介されていたことは確かなようである。
また、70年以上前に日本国内で300個のみ製作された『限定品』であることもまた事実なのだろう。

なにを信じ、どこに価値を見出すかはあなた次第。
愉しみ方は無限大である。

土産物品として作られたにも関わらず、隠れキリシタンの遺物として珍重され、挙句の果てに『ニセ 物』呼ばわりされた哀れなこの十字架が
是非、ユーモアのわかる御仁の手に渡ることを願ってやまない。

■サイズ
縦25.2cm、横19.7cm、重さ519g
■素材
鉄製(鋳物)

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